Atama+で思うこと②
Atama+の授業では
①問題が出題される(診断)
②間違える、またはわからないと答える
③その単元の解説が行われ、もう一度問題にチャレンジする
④再度間違えたり、「わからない」と回答する
⑤抜け・漏れをAIが判断し、前の単元や関連した単元に戻る
⑥戻った単元の問題が出題されるのでチャレンジする。
⑦正解すると、最初の単元に戻って問題にチャレンジ。間違えると解説が行われて繰り返し。
つまり個別指導で行っている授業の「わかっていないからその原因の単元に戻って解説する」ということをAIが進めてくれるのです。
何なら私たちが「説明して終わり」となっているものを「問題で出題し正解したら理解できている」としっかりと判断してくれます。
「わかった?」→「はい」
では終わらないのです。
「わかった?」→「はい」→「じゃあ問題解いてみて」
というのは授業でよくありますが、細かいところまで全部できるわけではありません。
「時間がない」「大丈夫だろう」「面倒だ」
いろんなことを人間なら考えて避ける可能性があるものをAIは考えません。「正解しなければ理解できたとは言えません」と攻め込んできます。
なるほど、ほとんどの人が成績が上がるだろな、と思いました。
ただし勉強が苦手な生徒ほど「時間がかかります」前の単元がわかってないからどんどん戻されます。
それでもしっかりと進んでいけば、必ず成果は出るでしょう。
それでも「私の授業の方が上だ」と自負します。
でも経験の浅い先生だと「負けるな」とも思います。
Atama+のデメリットは「教育」でしょう。
「何のために勉強するのか」
「目標を一緒に探してほしい」
「目標に向けて今何をすべきか」
「私に合った勉強方法を相談したい」
「大人と話すことを通じていろいろな経験ができる」
そんなことはさすがに無理があります。
「学習」をある程度任せることはできるでしょう。
そこが「教育」の場である以上、人間としての役割はまだまだあります。
より「教育者」であることが求められると思い、我々は襟を正す必要があります。