2025年 共通テスト講評 生物・atama+をどう活かす?

2025年04月24日

2025年 共通テスト講評 生物・atama+をどう活かす?


今年の共通テスト「生物」は、これまでの知識ベースの出題から一歩進み、理解を応用する力や、与えられた情報を論理的に処理する力がより重視される構成となりました。図や実験結果を読み解く場面も多く、暗記だけでは対応できない設問が多く見られた点が特徴的です。


こうした傾向の変化は、単なる知識の量ではなく、それを「どう使うか」「どうつながるか」を考える姿勢が求められていることを意味します。

今回は、今年の出題の特徴を振り返りながら、次年度に向けてどのような準備が必要か、atama+を活用した具体的な学び方とともに解説していきます。


目次

1. 2025年共通テスト生物の難易度は「昨年並み」

2. 生物だけど「読解力」が必要!

3. atama+でどう対策する?思考力を鍛える使い方まとめ 


  1. 2025年共通テスト生物の難易度は「昨年並み」


2025年

2024年


52.3

54.8

大問数は昨年から1題減少、問題数は1問減少した一方で、昨年と比べ、大問1題あたりの分量が増加しました。

また、基礎知識を問う問題が減少し、図・表などから内容を正しく読み取る必要のある考

察問題が増加し、読解・処理に時間を要したと考えられます。

​難しめの考察問題が増加したものの、昨年と平均点はほぼ変わらず、全体として難易度は昨年並みでした。


2. 知識をどう応用するかが問われた今年の生物


大問

出題分野

特徴


第1問

生物の進化

遺伝情報の発現と発生

味覚の多様性をテーマに、一塩基多型(SNP)について出題された。すべての小問で出題分野が異なっており、数ページ前の表を用いて考察する必要 のある問題も出題された。


第2問

生命現象と物質

タンパク質の構造、酵素に関する問題が出題。問3では、植物の生態防御に関する仮説について、仮説が正しい場合の結果を予想する必要があった。


第3問

生態と環境

生物種の共存や植物の物質生産について、知識問題と考察問題の両方が出題された。与えられた図・表と選択肢を細かに照らし合わせる必要があり、 解答に時間を要したと考えられる。


第4問

遺伝情報の発現と発生

動物の卵形成とカエルの胚発生をテーマにした考察問題が出題。中胚葉誘導と神経誘導の典型的な題材であり、知識があれば内容を理解するのは難しくないが、実験結果をもとに考察する力が求められた。


第5問

生物の環境応答

Aでは種子発芽と花芽形成、Bでは重力屈性とオーキシンをテーマにした問題が出題。基礎知識を用い、与えられた問題文から仮説を組み立てる力が 求められた。

今年の試験で特に目立ったのは、「知識を使って考える力」が強く問われたことです。設問の中には見慣れない実験や初出の設定も多く、それらを読み取り、既存の知識と関連づけて解答を導くことが求められました。

つまり、暗記の範囲を出た応用力が試されたのです。「この条件ではどうなるのか?」と自分なりに筋道を立てて仮説を立てる問題もあり、読解力・論理的思考力が試される構成でした。また、情報量が多いため、限られた時間の中で処理しきるためには、速く・正確に読み取る力も必要になります。


3. atama+でどう対策する?思考力を鍛える使い方


共通テストのような「考える試験」に対応するには、atama+の特性を活かした学習が効果的です。まずは最初の「診断」で、どの分野に理解の抜けがあるかを把握するところからスタート。自分の弱点に絞った学習ができるのは、忙しい受験生にとって大きなメリットです。


たとえば、「遺伝」や「代謝」など、単元ごとの理解が浅い場合、atama+ではその背景やしくみを丁寧に解説してくれます。単なる用語の丸暗記ではなく、「なぜその反応が起こるのか」「その結果何が変わるのか」といった因果関係に注目する構成なので、本質的な理解を深めることができます。


さらに、問題演習においては「なぜこの答えを選んだのか」と自分に問い返すプロセスが組み込まれており、選択肢の比較や思考の過程を意識的に見直すことが可能です。こうしたトレーニングを積むことで、共通テストで頻出の「読み取り」や「考察型」の問題にも自然と慣れていきます。


理解度が高まってきた段階では、より実戦に近い演習も登場。共通テスト形式の設問で、読解・分析・応用まで一気通貫のトレーニングができるのは、atama+の強みと言えますね。


まとめ


2025年度共通テスト「生物」は、知識の確認にとどまらず、与えられた情報をもとに仮説を立て、筋道立てて考察する力が強く求められる試験でした。問題文や図表の情報量も多く、読解力や情報整理力も重要な要素となりました。

今後の対策としては、知識の習得だけでなく、「なぜそうなるのか」「どのように説明できるのか」といった視点で学ぶことが欠かせません。atama+を使えば、自分の理解の穴を効率的に埋めつつ、論理的に考える力を養うことができます。共通テストの傾向に沿った学びを、日々の演習の中に取り入れていきましょう。


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