2025年 共通テスト講評 物理・atama+をどう活かす?
2025年 共通テスト講評 物理・atama+をどう活かす?
今年の共通テスト物理は、従来の典型パターンに頼るだけでは対応しきれない設問構成となっており、いわば"考える物理"へのシフトが明確になった試験でした。
また、問題数やページ数の増加により、時間配分にも工夫が求められましたね。
今回は、昨年度との難易度の比較や出題内容の分析、そしてatama+を活用した効果的な対策方法について解説します。
目次
1. 2025年共通テスト物理の難易度は「やや難化」
2. 「なぜそうなる?」がカギ!物理出題の裏にある思考力を探れ
3. atama+で「使える物理脳」を鍛える!
まとめ
2025年共通テスト物理の難易度は「やや難化」
2025年
2024年
59.1
63
昨年と比較して、設問数は20問→23問、ページ数も23→28と増加しました。
大問構成は4題と昨年と同じでしたが、各大問に1つは難易度の高い設問が含まれており、平均点も63点から59.1点へダウン。 全体として「やや難化」と捉えるのが妥当です。
内容そのものは典型的な設定が中心でしたが、グラフの読み取りや、公式の意味を深く理解していないと迷う問題も多く、量と質の両面で厳しい試験となりました。
2. 「なぜそうなる?」がカギ!物理出題の裏にある思考力を探れ
大問
出題分野
特徴
第1問
小問集合
(熱力学、力学、電磁気学、原子物理)
例年通りさまざまな分野から出題された。問3の合力と力のモーメントの問題はあまり見かけない問題でありやや難しい。他は目新しい設 定の問題はなく基本事項・基本公式をしっかりおさえていれば解答できる問題であった。問1,2,5などは文字式の計算が必要な問いであった。
第2問
力学:単振り子
単振り子の周期を測定する実験を考察していく問題。誤差を求める問題やオシロスコープを使って周期を求める問題は一見目新しいが、設定や問題文の数式の意味をよく考えれば難しくない問題であった。
第3問
A 熱力学:気体がする仕事
B 波動:波の干渉
AはP-Vグラフから気体のした仕事や内部エネルギーの変化について考える典型的な問題。Bは波の重ね合わせの問題で、設定は単純だが一 見複雑に見える問題文から必要な条件を読み取ることが必要であった。
第4問
電磁気学:導体棒の電磁誘導、
RC回路、RL回路
RC回路やRL回路に磁場をかけ導体棒を動かした時の、誘導電流の向きやコイルに生じる誘導起電力などについて問われた。2つの物理量の関係を考えグラフを選ばせる問題が目立ったが、公式を丸暗記して あてはめるのではなく公式に使われる物理量が何を意味するのかをよく理解することが必要であった。
全体として探究活動に関する設定が多く、単なる公式の適用にとどまらず、与えられた情報を整理・解釈し、論理的に考察する力が問われました。
3. atama+で「使える物理脳」を鍛える!
共通テストの物理では、ただ知識を覚えるだけではなく、「その知識をどう使うか」が問われます。そこで活用したいのがatama+です。
atama+は、単元ごとの基礎知識を一通り解説してくれるだけでなく、苦手や理解の浅い部分をAIが自動で見抜いて、ピンポイントで学習を出し分けてくれます。とくに物理においては、「わかったつもり」で終わってしまいやすい単元ーたとえば力のつり合い、運動方程式、電磁誘導などーで、理解の穴を明確にしてくれるのが大きなメリットです。
atama+の物理は、「診断 → 講義・演習 → 総合演習」という流れで進みます。それぞれのステップでどう学べるのか、共通テスト対策の視点で見てみましょう。
ステップ1:まずは「診断」で「弱点の見える化」
最初に取り組むのは「診断」。ここで自分の理解の穴やつまずきやすい単元をAIが分析してくれます。
たとえば、「力学は得意だと思っていたけれど、斜面上の力の分解や運動方程式の扱いが苦手だった」といった気づきが得られます。時間のない受験勉強では、この「何からやるべきか」がはっきりするのがとても重要です。
ステップ2:AIが選んだ「講義」と「演習」で思考力を積み上げる
診断結果をもとに、自分専用にカスタマイズされた「講義」と「演習問題」に進みます。
「講義」では、アニメーションや図解つきの解説で、ただの丸暗記ではなく「なぜそうなるのか」がしっかり理解できるようになっています。
「演習」では、共通テストにありがちな「図やグラフから読み取る問題」や「定性的な関係を問う問題」が多く出題され、実践的な力が身につきます。
特に物理では、公式を覚えるだけでなく「その公式がどう導かれるか」「どんな条件で使えるのか」といった背景をつかむことが大切。その部分までフォローしてくれるのがatama+の強みです。
ステップ3:総合演習で入試本番レベルの実力へ!
最後の仕上げとして取り組むのが「総合演習」です。ここでは、これまでに学習した内容を横断的に使って解く、やや複雑な応用問題に挑戦します。
特に注目したいのが、この総合演習には共通テスト形式の問題が多数含まれているという点。図表やグラフ、実験設定を読み取って答えるタイプの問題も多く、まさに本番さながらの実践的なトレーニングができます。
「時間をかければ解けるけれど、本番の制限時間内では厳しい…」といった課題も、この総合演習を通してクリアしていけます。問題の難易度や構成も共通テストに近いため、本番への「慣れ」も自然と身につきます。さらに、各演習には制限時間が設けられているため、自然と時間配分を意識したトレーニングができるのもポイント。本番で「あと少し足りなかった…」とならないよう、時間の使い方まで含めて実力を養っていけます。
まとめ
2025年の共通テスト物理は、「公式を知っている」だけでは太刀打ちできない内容でした。
その背景には、「本質を理解しているか」「論理的に考えられるか」が問われる方向性への明確な変化があります。
atama+は、そうした思考力を日々の学習で育てられる強力なツールです。
共通テスト物理に向けて、ただ問題を解くだけでなく、根本から「考える力」を育てていきましょう!