2025年 共通テスト講評 歴史総合・世界史探究・atama+をどう活かす?
2025年 共通テスト講評 歴史総合・世界史探究・atama+をどう活かす?
2025年の共通テストでは、世界史も新たに「歴史総合」と「世界史探究」が一体となった新たな形式が導入されました。
これまでのような国ごとの年表暗記や用語中心の学習では対応しきれず、資料の読み取りやテーマ理解、さらには異なる地域を比較する力がこれまで以上に問われる構成となっていました。
今回は、今年の試験の難易度や特徴を振り返りながら、今後の学習で大切になるポイントをわかりやすくまとめていきます!
目次
2025年共通テスト歴史総合・世界史探究の難易度は「易化」
2025年共通テスト歴史総合・世界史探究も思考力と考察力が要!
思考力対策に効く!atama+活用法
まとめ
2025年共通テスト歴史総合・歴史探究の難易度は「易化」
2025年
2024年
66.2
60.3
2025年の平均点は66.2点(2024年は60.3点)と、やや易化した印象です。
設問数やマーク数は「世界史B」から大きくは変わらず、大問5つ・マーク数は32と昨年より1つ減少しました。
出題傾向としては、史料を用いた問題が中心で、リード文や図版、会話文などを正確に読み解く力が求められました。
知識だけで解ける問題は少なく、文章や資料から必要な情報を読み取って考える力がカギになったようです。
とはいえ、求められた知識は基本的な内容が中心で、細かすぎる用語を知らなくても十分対応できる内容でした。
過去問や模試などで共通テスト型の演習を積んできた生徒にとっては、時間配分も含めて比較的取り組みやすかったのではないでしょうか。
2. 2025年共通テスト歴史総合・日本史探究も思考力と考察力が要!
大問
出題分野
特徴
第1問
装いの歴史(歴史総合)
装いの歴史をテーマに、19世紀から20世紀半ばまでの内容が政治・社会・経済、幅広いジャンルで問われた。試作問題で見られた、日本史のみの小問はなく、世界史の割合が高かった。
第2問
世界史事情の都市の歴史
食材の中でも菓子に使用されるものに着目し、古代から近代の内容が問われた。資料や会話文が重要なヒントとなる問題も出題された。
第3問
資料の持つ文脈や背景の理解
Aではアクティウムの海戦の記録、Bでは五経の注釈書に関する資料、 Cはイギリス人のインドでの考古学調査への見解に関する資料が用い られた。知識をもとに、資料を読み解く力が問われた。
第4問
大陸を超えた諸地域の結び付き
Aではイギリスの綿花輸入量についてのグラフ、Bではヴァイキングの 活動範囲を示した地図が扱われた。資料の読み取りに加え、歴史事項 の順番や背景に関する知識が問われた。
第5問
特定の主題についての班別学習
特定の主題について生徒が学習している設定で、7世紀の朝鮮半島や イギリス料理、北米の食文化、第一次世界大戦中のドイツの食料価格 についての資料が扱われ、読み取りと世界史の知識を組み合わせる問 題が出題された。問5では、最初の主題が何かが問われた。
1問は「地理総合/歴史総合/公共」との共通問題として出題されましたが、実際には世界史探究の知識で対応できる内容が多かった印象です。
どの問題でも、知識をもとに「なぜそうなったのか」「どう影響したのか」を考える力が必要とされており、単なる暗記では太刀打ちできませんでした。
3. 思考力対策に効く!atama+活用法
世界史は、学習する地域や時代が次々と移り変わるため、知識のつながりがわからないまま次の単元に進んでしまうことも少なくありません。
そこでおすすめなのが、AI教材「atama+」です。atama+では、自分の理解度に合わせて単元が進み、必要なところに絞って効率的に学習できます。
特に歴史総合・世界史探究の分野では、時代の流れ(縦軸)と地域間の関係(横軸)を同時に押さえられる講義動画があり、ストーリーで世界史を学ぶのにぴったり!ある程度理解できたら、共通テスト型の演習にチャレンジしましょう。
正誤問題や年代整序、空欄補充など、共通テストならではの出題形式に慣れることで、実践的な解答力が身につきます。
まとめ
2025年の共通テスト「歴史総合・世界史探究」は、グローバルな視野と資料読解力が問われる試験でした。知識中心の学習では限界があり、「なぜ」「どのように」という問いに答える力がますます重要になっています。
atama+を活用しながら、世界をつなぐ視点と論理的な思考力を養っていきましょう。受験のためだけでなく、これからの時代を生きる力としても大切な力です!