2025年 共通テスト講評 情報Ⅰ・atama+をどう活かす?
2025年 共通テスト講評 情報Ⅰ・atama+をどう活かす?
今年は新しい学習指導要領に基づく初めての大学入試ということで、共通テストに「情報Ⅰ」が加わりました。「情報Ⅰ」は、難関国公立大学を中心に受験が必須とされており、実際に合否の判定にも使われる重要な科目です。主要教科ほどの配点はないものの、きちんと対策しておかないと足を引っ張ることにもなりかねません。
そこで今回は、この「情報Ⅰ」について、2025年共通テストの出題傾向や難易度をふり返りながら、今後の対策、とくにatama+を使った学習の進め方についてご紹介していきます。
目次
2025年共通テスト情報は「やや易しめ」
2025年共通テスト情報、気になる問題は?
情報の共通テスト対策にatama+をどう活かす?
まとめ 今から始める情報対策のポイント
2025年共通テスト情報は「やや易しめ」
100点満点
2025年
2024年
平均点
69.5
ー
大問数4、設問数18、マーク数51で情報Ⅰの試作問題と構成は大きくは変わりませんでした。
シミュレーションやプログラミングを扱った問題の中では順を追って考えていけば解ける小問が
多く、難易度は試作問題よりもやや易しめで、取り組みやすいと思った生徒は多かったのではないでしょうか。実際に平均点が約70点あることからもうかがえますね。
初年度ということもあってか、知識を直接問う問題は少なく、設問文の説明や条件を読み取り、丁寧に考えることで正解できる問題が多かったという印象です。
では、問題内容を詳しくみてみましょう。
2025年共通テスト情報、気になる問題は?
大問
出題分野
特徴
第1問
(20点)
情報セキュリティ、
ネットワーク、
デジタル表現、
情報デザイン、
情報システム
さまざまな分野からの小問集合。デジタル表現や情報セキュリティ、デザイン(GUI)から複数問出題されたが情報モラルや知的財産についての問いはなかった。
知識問題だけでなく情報の表し方を計算させる問題やチェックディジットについてのやや考察力を要する問題もあった。
第2問
(30点)
A:情報システム
B:シミュレーション
A:スーパーマーケットの情報システムという身近な題材を使った問題。前半はレシートから販売促進のためのデータ分析に必要な情報を読み取らせ、後半はネットショッピングとの連携について考察させる。
B:グループ会計の際におつりをどれだけ用意しておけば不足しないかをシミュレーションする設定。前半は手計算で表の穴埋めをさせ、後半はシミュレーション結果について考察させる問題であった。
第3問
(25点)
プログラミング
複数の部員で複数の工芸品を作るという状況で、担当表を作成するプログラムについての問題である。配列や条件分岐などの基本をよく理解できていれば難しくはない。
第4問
(25点)
データの活用
集計地方別、都道府県別の旅行者数に関するデータを題材として様々 なグラフから読み取れる内容を考察する問題。散布図や箱ひげ図の読 み取りに慣れるだけでなく、複数の図から考察する力が求められた。
出題内容は、「情報社会と情報モラル」「コミュニケーションと情報デザイン」「コンピュータとプログラミング」「情報通信ネットワークとデータ活用」といった4つの分野からバランスよく構成されており、教科書の学習内容が幅広くカバーされています。
特に目立ったのは、グラフや表、図などの資料を読み取り、それをもとに適切な判断をする問題が多く出題された点です。また、フローチャートや擬似コードを読み解いて、アルゴリズムの動作を理解する力を問う問題も見られました。選択肢をすばやく比較し、最も適切なものを選ぶための情報処理能力や、試行錯誤する力が求められる構成だったといえます。
また、個人情報の取り扱いやネットリテラシー、著作権といった、日常生活にも深く関わる内容が含まれており、知識を実社会でどう活かすかを意識した出題が印象的でした。
全体として、単に暗記した知識を再現するだけではなく、「考えて選ぶ力」や「情報を正しく使う力」を測ろうとする意図がはっきりと表れた出題内容となっていました。
では、atama+では情報をどうやって勉強していけばいいのでしょうか。
情報の共通テスト対策にatama+をどう活かす?
atama+とは、AIが生徒一人ひとりの理解度やミスの傾向を分析し、必要な学習を効率よく進めてくれる個別最適化型の学習システムです。
もちろん「情報Ⅰ」もAIによって生徒一人ひとりに合わせて最適な学習ができるよう設計されています。
今年の共通テストのatama+コンテンツによるカバー度合い (注:一定の思考力・読解力を想定。解答スピードは考慮しない)は、 +単元で65点、++単元で94点と、知識事項や必要スキルはatama+の講義・暗記項目・演習問題で概ねカバーしていました。
AIが理解度に合わせた最適なカリキュラムをおすすめし、講義動画と演習問題でアウトプットしながら学習を進められるので、限られた時間の中でも効率的に力を身につけられます。
よって、まずは+単元で基礎知識を固めた後、++単元の「実践問題」を繰り返し学習することで、実践力を積み重ねることが必要です。(特にプログラミング部分)
このように、atama+を使えば、自分のペースで無理なく、しかも苦手なところを重点的に学習することができます。「情報Ⅰは何から手をつけたらいいかわからない…」という生徒にこそ、特に効果的なツールといえますね。
まとめ 今から始める情報対策のポイント
2025年から新たに加わった共通テストの「情報Ⅰ」は、初年度ながら多くの生徒が高得点を取り、全体としては好スタートとなりました。しかし、その背景には、教科書内容の確実な理解と、フローチャートやデータ処理といった"情報の根っこ"を押さえた学習の積み重ねがあります。
一方で、「情報Ⅰ」は他の教科と違って、まだ学習方法が確立していない生徒も多く、自己流や暗記頼りでは対応が難しい科目でもあります。だからこそ、AI教材のatama+のように、自分の理解度に合わせて進められる学習ツールが大きな助けになります。
「情報Ⅰ」は、これからの時代に必要な「考える力」や「情報を使いこなす力」を育てる教科です。ただ共通テストのためだけでなく、将来につながる力をしっかり身につけるつもりで、日々の学習に取り組んでいきましょう。