2025年 共通テスト講評 地理総合・地理探求、atama+をどう活かす?
2025年 共通テスト講評 地理総合・地理探求、atama+をどう活かす?
2025年度の共通テスト「地理総合・地理探求」は、新課程に対応した初の本格的な出題となりました。図表やデータを多用しながらも、暗記だけでは対応できない"思考力"が問われる設問が目立ちました。
今回は、昨年との比較や出題傾向、難易度の変化をふまえたうえで、atama+を使った効果的な対策方法についても紹介します。
目次
2025年共通テスト地理総合・地理探求は「やや難化」
2025年共通テスト地理総合・地理探求は図表・データ重視!
思考力対策に効く!atama+活用法
まとめ 来年に向けて地理を「得点源」に
2025年共通テスト地理総合・地理探求は「やや難化」
2025年
2024年
57.6
65.7
今年の地理の平均点は57.6点。前年(65.7点)と比べて約8点低下しており、全体として「やや難化」した印象です。出題形式や分量は、試作問題とほぼ同様。大問数は5題から6題に増え、マーク数は昨年と同じ30でした。昨年は、知識と読解で対応できる設問が中心でしたが、今年はグラフや図表を読み、複数の要素を比較しながら根拠を考える設問が目立ちました。知識を覚えるだけでは太刀打ちできない内容だったと言えるでしょう。一方で、図表の読み取りに慣れていた生徒にとっては、むしろ得点しやすかったかもしれません。しっかりと地理に取り組んできた人と、そうでない人の差が出やすい内容でした。
2025年共通テスト地理総合・地理探求は図表・データ重視!
大問
出題分野
特徴
第1問
食料の生産や消費
各国の自然環境の特徴、食文化、地球的課題についての基礎知識が 問われた。
第2問
地域調査(愛知県東三河地域)
東三河地域の産業、農業、他地域との結びつきについての問題。難 易度は昨年から変わらないが、複数の資料や組み合わせ式の設問を読み解くのに手間を要する。
第3問
世界の自然環境と自然災害
受験生にとって馴染みのない語句や資料が複数扱われた。必要な知識を正しく活用し、
考察する力が問われる大問であった。
第4問
エネルギーと産業
各国の発電量の割合、卸売業と小売業の区別など頻出のテーマがみられ、比較的取り組みやすい大問であった。
第5問
産業構造の変化に伴う
都市の変容
日本および日本国外の産業構造の変化について、基礎的な知識が問われた。文章と地図を丁寧に読み取れば正答できる。
第6問
インド洋とそれをとりまく地域
インド洋周辺の国々について幅広い観点から出題され、やや難。モ ーリシャスやモルディブなど受験生が見慣れない国の問題もあった。
今年の共通テストでは、図表やデータ資料を中心に据えた問題構成が際立っていました。地図やグラフ、表を読み取って答える問題が大半を占めており、視覚情報を的確に読み解く力が強く求められた年だったと言えます。
また、出題の中には「地域の課題」や「SDGs(持続可能な開発目標)」に関連した設問も多く見られ、教科書知識を現実社会の問題とつなげて考える力が問われていました。こうした問題では、単に用語を覚えているだけでは対応できず、「なぜその地域ではそのような現象が起こるのか」「どのような要因が関係しているのか」といった因果関係を理解していることが求められます。
さらに、選択肢の作り方も特徴的でした。単純な正誤判定ではなく、「この現象が起こる理由として適切なものはどれか」といったように、背景知識と論理的思考の両方が必要とされる設問が多く見られました。まさに、思考力と表現力の総合力が試された共通テストだったと言えるでしょう。
3. 思考力対策に効く!atama+活用法
こうした傾向に対しては、ただ用語を覚えるだけの勉強では不十分です。「知識を活用し、問題に応じて考える」力を育てる必要があります。そこで活躍するのが、AI教材のatama+です。
atama+は、一人ひとりの理解度に応じて学習内容を調整してくれるため、苦手分野を効率よく復習できます。たとえば、「気候区分があいまい」「農業の分布が覚えられない」といった場合でも、AIがその部分を集中的に出題してくれるので、無理なく克服が可能です。
さらに、atama+では知識を確認するだけでなく、その知識がどう役立つのかを考える問題も豊富に用意されています。例えば、都市化や人口移動などのテーマでは、統計資料やグラフを読み解きながら、背景や要因を考える練習ができます。
もうひとつ大きなメリットは、「学んだ内容をすぐ実践で使う」トレーニングができる点です。理解したつもりで終わらず、実際に考え、答える場面を繰り返すことで、知識がしっかり定着し、初見の資料にも冷静に対応できるようになります。
まとめ 来年に向けて地理を「得点源」に
2025年の共通テストでは、思考力重視の「新しい地理」へのシフトが明確に見えました。ただ知っているだけでは通用せず、「なぜそうなるのか」を説明できるかどうかが問われたのです。
こうした変化に対して、atama+は非常に有効なツールです。知識の整理にとどまらず、資料の読み取りや考察力までしっかり育てることができます。
今後もこの傾向が続くと考えられる以上、早い段階から思考力を鍛える学習を始めることが大切です。地理を"暗記科目"から"得点源"へと変えるチャンスが、今まさに来ています。