2025年 共通テスト講評国語・atama+をどう活かす?
2025年 共通テスト講評 国語・atama+をどう活かす?
2025年度の大学入学共通テスト「国語」は、昨年度と比べて平均点が上昇し、多くの受験生が手応えを感じた試験でした。今回は、昨年度との比較や今年の出題傾向を踏まえたうえで、atama+を使った実践的な対策法をご紹介します。
目次
1. 2025年共通テスト国語の難易度は「やや易化」
2. 今年の国語は「読めば解ける」がカギ!
3. atama+で攻略!古典実力アップ戦略
まとめ
2025年共通テスト国語の難易度は「やや易化」
200点満点
2025年
2024年
平均点
126.8
116.5
試験時間が80分から90分に延長され、大問が1題増加し、全体で5題となりました。また、全体の小問数は24→25に増加しましたが、マーク数は38のままでした。
資料を使った思考型問題も引き続き出題されましたが、資料の分量や情報の整理に過度な負担はなく、丁寧に読み進めれば対応できるレベルです。選択肢もほとんどが四択であり、過年度のような五択や複数選択などの変則形式は見られず、全体として「読みやすさ」と「取り組みやすさ」が意識された内容でしたね。
平均点が約10点アップし、しっかり準備を重ねた受験生にとっては、高得点を狙いやすい試験だったと言えるでしょう。
2. 今年の国語は「読めば解ける」がカギ!
大問
出題分野
特徴
第1問
評論(現代文)
観光における眼差しに関する文章より出題。これまでの複数テキストや生徒 の学習場面からの出題がなくなり、オーソドックスな問題だった。
第2問
小説(現代文)
現代詩人の作品からの出題で、第1問と同様にオーソドックスな出題だった。 語句の意味を問う問題がなくなったことで、心情や表現に対する問題が多く なり、選択肢を絞りにくいものもあった。
第3問
実用的文章
今年から導入された新傾向の問題。試作問題(第B問)に近い作りで、比較 的解きやすいものになっていた。
第4問
古文
文章Ⅰ・Ⅱともに平安時代の作品で、2つの文章の類似点や相違点を読み取 らせる問題のほか、共通テストでは初めて敬意の方向を問う問題が出題され た。
第5問
漢文
漢詩の出題がなくなったが、問題の傾向は例年通りだった。選択肢がすべて 4択になったこともあり、解きやすかったと思われる。
今年の共通テスト国語は、全体として「基本を押さえた受験生が確実に得点できる」構成になっていました。現代文・古典ともに、過去問や模試でよく見られるような形式に近く、奇抜な出題や過度な誘導文はほとんど見られませんでした。
現代文では、評論・小説ともに文章の内容を的確に読み取れれば、設問の選択肢も比較的素直で、本文と照らし合わせながら根拠を探す読解の基本が試されました。
古典においても、漢文は出題頻度の高かった漢詩が出題されず、全体的に基礎的な知識が求められる問題が中心でした。
3. atama+で攻略!古典実力アップ戦略!
古典が苦手で、どうやって勉強していけばいいかわからない…、とよく相談をいただきます。今回は古典をatama+でどう共通テスト対策をしていくといいか紹介します。
共通テストの古典では、文章の主語の把握や助動詞・敬語の意味理解といった「文法知識」と、内容把握・心情理解といった「読解力」の両方が問われます。感覚や暗記頼みでは安定して得点できないのが難しいところ。そこで活用したいのが、AIが一人ひとりのつまずきを分析してくれるatama+です。
古典のコンテンツは「古文基礎」「漢文基礎」「古文読解」「漢文読解」に分かれています。
基礎→読解の順で進めていきましょう。
STEP1:まずは「診断」で「弱点の見える化」
まずは、atama+の「診断」で自分の弱点を明確にしましょう。「助動詞の識別があいまい」「主語がよくわからない」「敬語が読み取れない」といった細かな苦手ポイントをAIが可視化してくれるので、やみくもに勉強するよりずっと効率的です。
STEP2:講義&演習で弱点にピンポイントでアプローチ
診断結果をもとに、短い講義と問題演習で弱点をピンポイントに克服します。たとえば、助動詞の識別では「接続」や「意味・活用形」の判別、敬語では「誰が誰に対して使っているか」の理解など、入試でそのまま出る内容を重点的に学べます。
無駄な演習をせず、必要な部分だけを最短ルートで補強できますね。
各回の講義は短く、演習も5分ほどで完結。隙間時間に効率よく学習できます。
STEP3:本番形式で"実戦力"を養い「古典の読み慣れ」を仕上げよう
基礎が固まったら、読解に進みましょう。基礎レベル→共通テストレベル→共通テスト過去問と、段階を追って実際の共通テスト形式に近い問題で実力を試すことが可能です。本文の流れをつかむ力や、選択肢を正しく選ぶ精度を高めるためには、「読解の場数」も大切。効率的に復習・定着が図れますね。
まとめ
2025年度の共通テスト国語は、平均点が上がり、選択肢形式もオーソドックスだったことから、全体として取り組みやすい印象の試験でした。しかし、その一方で、設問には細かな情報整理や文章構造の把握を求めるものが含まれており、「きちんと読んで、きちんと根拠を持って選ぶ」力が試される内容でもありました。
特に古典は、文法や語彙などの知識と読解のハイブリッド型。苦手意識を持っている生徒も多いですが、atama+を活用すれば、自分の理解度に応じて効率よく対策が進められます。診断→基礎演習→総合演習という流れをしっかり踏めば、古典はむしろ「点が取りやすい」科目になり得ます。
国語は全科目の中でも点数のブレが出やすい教科ですが、だからこそ、こうした日々の積み重ねが本番の安定得点につながります。共通テストまでに、基本の徹底と演習量を両立し、「文章を読んで解く力」を育てていきましょう。