2次募集とは?

2025年04月11日

2025年度 愛知県公立高校の2次募集について

目次

  1. 2次募集とは?

  2. 2025年度の2次募集状況

  3. 2次募集が続くとどうなるのか

  4. 2次募集を受けるには?

  5. 2次募集になる高校の見分け方

1.   2次募集とは?

公立高校の受験において、定員に満たない高校が「2次募集(正式名称:第2次選抜募集)」を実施します。ここ数年、2次募集人数が2,000人を超えて推移しており、公立高校の受験における大きな課題となっています。

「今年度の総括」の中でも2次募集について触れていますが、おそらく来年以降もこの状況は変わらず、むしろ悪化していく可能性があります。これから受験を迎える受験生や保護者の方は、ぜひ注意しておいてください。

2.   2025年度の2次募集状況

2025年度の受験が終わり、2次募集の定員も発表されました。

【2025年度 2次募集校の例】

  • 明和高校(音楽科) … 5名

  • 守山高校(普通科) … 47名

  • 小牧高校(普通科) … 3名

  • 合計 … 67校・2,408名

これは過去3年間で最も多い人数となっています。

2次募集を行う高校になるということは、基本的に「受験者全員が合格」することを意味します。つまり、ダメもとで受験した生徒も全員合格となるのです。

3.   2次募集が続くとどうなるのか

一度だけ2次募集を行うことになっても、高校に大きな影響はありません。しかし、これが2年・3年と続くと、深刻な問題になります。

【2次募集が続くと起こること】

  1. 「定員割れする高校=簡単に合格できる」という評判が広まる

  2. 受験者のレベルが下がり、偏差値が低下する

  3. 受験者数が減少し、高校が統廃合の対象になる可能性が高まる

例えば、進学校としての地位を持っていた高校でも、「立地が悪い」などの理由で受験者が減り、毎年2次募集を行っているケースもあります。

4.   2次募集を受けるには?

「2次募集があるなら、それを待って受験すればいいのでは?」と考える人もいるかもしれません。しかし、制度上、2次募集を受験するのは簡単ではありません。

【2次募集の受験資格】

  • 進学先が決まっていない生徒のみ受験可能

  • 私立・公立高校で一度でも「合格」が出ている場合、そちらに進学しなければならない(基本的には)

つまり、2次募集を受験するためには、

  • 私立高校・公立高校の受験を一切せずに待つ

  • すべての高校に落ちる

このいずれかの状態である必要があります。

最初から2次募集を狙って受験を計画するのは、あまり得策とは言えません。

5.   2次募集になる高校の見分け方

「2次募集が出る高校は事前にわかるのか?」という質問をよく受けますが、実際には確定することはありません。ただし、過去のデータを分析することで、ある程度の予測は可能です。

【2次募集の可能性を判断する方法】

① 進路希望調査をチェック

各中学校で5月末に提出する進路希望調査の集計結果は、10月中旬ごろに新聞や愛知県教育委員会のHPで公表されます。

  • 昨年度に定員割れした高校が、今年も同じ傾向であれば「定員割れの可能性が高い」と考えられます。

  • 私は過去3年間の進路希望調査を分析し、定員割れの予測を行っています。

② 「定員」と「第1志願者数」を比較する

倍率の数字だけを見て「倍率3倍だから人気がある!」と判断するのは早計です。

例えば、B高校(定員200名)の場合、

  • 第1志願者数:150名

  • 第2志願者数:200名

この場合、倍率は 1.75倍(350 ÷ 200) と表示されますが、第2志願者数の全員が受験するわけではありません。

実際に、第2志望の受験生のうち3~5割程度(60~100名)がB高校に流れるとすると、実際の倍率は大きく下がります。

つまり、「定員」に対して「第1志願者数」が少ない高校は、定員割れを起こす可能性が高い ということになります。

まとめ

2025年度の公立高校2次募集は過去最多クラスとなり、公立高校の受験環境が大きく変化しています。

✅ 私立高校の無償化が進み、公立高校の志願者が減少
✅ 2次募集が続く高校は偏差値が低下し、統廃合のリスクが高まる
✅ 進路希望調査や定員割れの傾向を確認し、志望校選びを慎重に行うことが重要

今後も受験環境が変化していく可能性があるため、最新情報をチェックしながら、最適な進路を選択しましょう。


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