計算間違い、ケアレスミスが多いとき・・・

2024年06月28日

永遠になくならない質問です。

それだけにいろんな先生が、いろんな持論を持たれていることと思います。

個別指導20年。

目の前で生徒たちの学習を一人ひとり見てきた立場として、どう対処すればいいか考えます。

【気を付けよう、ではなくならない】

 運動を考えてみましょう。野球でいえば送球のミス、サッカーでいえばパスのミス、普段なら出来ることが試合でミスとして出てしまう。どれだけ練習したところで「絶対におこらない」ということはありません。究極言ってしまえば「ケアレスミス」はなくなりません。

 しかし減らすことはできます。

 ではこの運動の例で「試合のときに注意しよう」で減るでしょうか。むしろ力が入ったり、慎重になりすぎて余計失敗をしてしまうでしょう。 むしろ何も考えていない方がミスは少ないでしょう。

【結局普段からの意識が大切】

 普段からミスをしないことを気を付けて練習し、本番ではナチュラルにプレーをすることが望ましいのです。むしろ硬くならずリラックスした状態をつくりあげたほうが、うまくいきます。

 勉強もそうです。普段からケアレスミスをしない意識をして、本番の試験ではよりリラックスした状態で臨む方が良いのです。


【人それぞれの部分もある】

 では普段からどのような対策が必要なのでしょう。(意識するだけではだめですから)

 ここから先、人それぞれの戦いになります。私も生徒に合わせて様々なアドバイスや対応をしますが、今回は最も多くの人に当てはまったやり方をお伝えします。

【計算問題は式の書き方】

 よく式を丁寧に書け、と言われます。その「丁寧」とは何なのでしょう。

 4(3xー2)=2(6+4x)

という方程式を例に挙げてみましょう。皆さんはどんな式を書きますか?

A君の例

 4(3xー2)=2(6+4x)

 12xー8x=12+8

   x=5

B君の例

 4(3xー2)=2(6+4x) 

 12xー8 =12+8x

 12xー8x =12+8

  4x  =  20

   x = 5

 違いが割りましたでしょうか。これぐらい基本的な問題をやるとよくわかります。

 何度も言うようですが、どちらがいい、ということではありません。正解率の良い計算が自分に合っている計算方法なのです。

 A君は「カッコを外す」ということと「移項する」ということを頭の中で行って、式に書いていきます。頭の中での作業がある分、式の量は減ります。

 B君は計算が行われるたびに、式に書いていきます。前の式と次の式で何が変わったかがよくわかります。

 ケアレスミスが多い生徒には、A君のタイプが多く見れます。そうした生徒に「式をきちんと書こう」と話をしますが、子どもたちは「式をきちんと書く」とは何か知りません。

 しっかりとここまで教える必要があります。

 計算したことを一つずつ式に表していくことで、頭を使わずに答えまで導いていくことができます。

 A君とB君で計算のスピードは?というと、あまり変わりません。かっこを外して移項して、ということを頭で考えてペンが止まっている時間が5秒以上あるなら、おそらくB君の方が早くなります。

 さらには見直しのときにも、式の変化を追っていけばいいので、やりやすくなりますし間違いに気が付きやすくなります。

 特に変な答えになってしまったとき、どこで式がおかしくなったか、ということを見つけるのも楽です。

 何度も保険をかけたような言い方になって恐縮ですが、実際には人それぞれです。A君のやり方で正解している人がわざわざB君に変える必要もありません。


【書く場所を決めよう】

 計算問題で間違いが少ない人の特徴に、式を書く場所が一定である、ということがあります。

 問題文の下、問題文の横、白紙の紙、テストなら問題の裏の余白の部分、計算する場所はありますが、計算で間違えない人は、自分が計算する場所が一定です。

 それは自分が書く式の量がわかっているからかもしれませんね。


【字は丁寧に見やすく】

 これは実際には難しい話。それでも式が見やすい方が間違えも探しやすいし、書き間違いとかも減っていきます。

 あんまり字と字の間隔を詰めすぎて、約分したときの数字などが見えずらいと間違う可能性は高くなりますよね。



 いかがでしたでしょうか。

 こういったことに普段から気を付けて、計算間違いを減らしていく必要があるでしょう。


 次回は【算数・数学以外のケアレスミスをなくそう】です。

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