テスト勉強の仕方
何度もここでも紹介していますが、テスト前なので思い出したかのようにこの話です。
これはテスト前の勉強方法なので、また受験前の話はいずれ。
私の塾のある地域の中学校は、テスト前に提出する学校課題が中心となってテストが作られます。
そうした中学校のテスト対策は、当然に学校課題を中心とした問題演習がテスト前にやることになります。
【第1段階 ~課題の1周目~】
課題の1周目は、自分がこれまで学習してきた内容をどのくらい理解しているか、覚えているか、を確かめる場です。
と言ってもこれを学校のテスト範囲が発表されてから(大体テストの1週間前)始めていても基本的には遅いです。
学校の授業が進んだタイミングで、日頃の勉強教材として使用するのが一番いいのですが、たまにテスト前までやってはいけない、という先生もいるので気を付けて。(ノートにやればいいんですが)
この1周目は「勉強」というよりは「確認」です。勉強とは知らなかったこと、できなかったことを出来るようにしていくこと、ということであれば、本当の勉強はここからです。
≪注意!≫
・ 答え合わせはこまめにすること!(→一気にやって一気に答え合わせをするのはやめて!)
・ 間違えた問題にはチェックをして、そのページには付箋を貼る!(→できない問題を出来るようにしていく、という勉強をしていくのに、できなかった問題がパッと出てこないのは意味がない!)
【第2段階 ~わからないをなくす~】
自分の中で、できなかった問題が確認できました。それを出来るようにしていきます。解答・解説を読んで理解するもよし、先生に聞いて理解するもよし「わからない」をなくす必要があります。覚えていないものは覚える必要もあります。
≪注意≫
・ 出来るだけ効率よく「わからない」をなくす!長い時間かけて調べるくらいなら、質問した方が早い場合もある!
・ 暗記を疎かにしない!(→できなかった理由に、そもそも覚えてない、ということがあります。英単語、漢字、社会や理科の語句など、しっかりと暗記することも大切です。出来ていないのに2周目をやっても同じ間違いをするだけ!)
・ ノートまとめはやった気になるだけ!(→ノートまとめはとてもいい勉強方法です。しかしテスト前にやるべきではありません。効率よく頭の整理のためにまとめることができるならいいのですが、それはそれで難しいですよ)
【第3段階 ~2周目で確認~】
2周目は、1周目より確実に出来なければなりませんが、いきなり2周目で完璧にする必要はありません。おそらく1周目で付箋だらけになっている学校課題の付箋が少しずつ減っていけばいいのです。
≪注意!≫
・ たぶん大丈夫!で付箋をはがさないで!(→大体わかったは一番危険な状態です。しっかり点数を取ろうと思うなら、少しでも不安があるものは付箋を貼ったままにして、あとからやり直せるようにしておこう!)
・ 付箋が減っていくことを快感に!
【第4段階 ~より完璧を求めて~】
ここからは周回作業になります。より完璧を求めての作業になります。ここを徹底的にやれる子は大体上位にランクインしています。一つのワークを完璧にする!という意味では、正しい勉強になっていくのです。
≪注意!≫
・ これがテスト2日前くらいの状態がベスト!(多くの生徒はこの段階の手前でテストが始まってしまいます。だからテスト勉強を早く始めなければならないし、勉強の計画もある程度立てる必要があるのです)
・ 第1段階は普段の学習で(普段から学校課題を少しずつ進めて、付箋を貼って、さらにはやり直したりしていれば第1段階はほぼ終わっています。何ならもっと次の段階からテスト週間に入れます。
・ ほかの人に惑わされない!(→ 「成績い子が一週間前からしか勉強していないって言ってた」とかどうでもいいです。あなたが完璧にするのにどのくらいかかるか?が大切なのです。)
【第5段階 ~すべてを網羅する~】
実際には学校課題だけでなく、学校で行われた単元テスト、学校から配布されたプリント、前回のテスト、教科書などしっかりと対策する必要があるものはほかにもあります。
同じように、何度も繰り返してやったり、質問して理解する作業が必要なのです。
塾でもテストが近くなってくると、授業中、自習中に必ず質問があります。またそれぞれの生徒の進捗状況を確認して、どの段階にいるのか把握します。
今回はテスト勉強の取り組み方ですが、これを計画立ててやっていけば必ず点数にはつながります。
塾ではこの計画の立案や進捗の確認なども行っています。